オーパーツ(OOPArts)=アウト・オブ・プレイス・アーティファクト。
その物が不可解な、場違いな場所/時代に存在するものをさす。
多くの場合、創造論者や進化論を否定する人によって唱えられているのがオーパーツ。
現在の私たちよりも高度な技術、知識を持っていた消滅した文明があったと考える人々はあとをたたない。
今日は数多くあるオーパーツの中から2つのエレクトリックな物を紹介。
バグダッド電池
1936年にイラクのバグダッドの近くにあるクイット・ラブボアの村で発見。
1938年にはイラクの国立博物館に展示されていた。
ドイツから来たケーニヒ・ヴィルヘルムがこの物体に興味を持ち、調べた結果
ガルバニックセル(電池の一種)であった可能性が高いと推測した論文を発表。
この物体は130mmの高さのテコラッタジャー(口径1.5インチ)で構成され、
ロッドとシリンダーは中央に向かって外側に膨らんだジャーの開口部にぴったりとフィットするようになっている。
2005年3月23日にはテレビ番組「MythBusters」でこのバグダット電池が本当に電池として働くのか実験が行われた。
10個の手作りのテラコッタジャーと使用する液体は銅と鉄との間の電気化学反応を活性化する電解質としてレモンジュースが選ばれた。
全ての電池を直列に接続すると4ボルト以上の電圧が発生。
イラクで発見された物体が電池として証明された瞬間だった。
さらにこの実験により1つのレモンが電池の1つよりも多くの電圧を発生させることが発見された。
しかしこのあと残った大きな疑問は、”古代の電池は何のために使われたいたのだろう”ということだった。
デンデラライト
デンデラライトは3つの石碑から形成されるレリーフである。
これが見つかったのがエジプトにあるデンデラ複合神社の中の1つであるハトホル神社であった。
伝統的なエジプト学者によると、エジプトの神話を表す蛇を産んでいる蓮の花を描写したと解釈されていた。
その後この描写が現代の電気ランプなのではないかという解釈が広まった時に論争が生じる。
この解釈を広めた人々はこれが電気ランプだと信じている。
エンジニアはこのレリーフに基づいてモデルを構築していたり、Peter KrassaやReinhard Habeckなど一部の著者はこの電気ランプの操作方法に関する基本論理を唱えている。
2つのオーパーツのまとめ
1つ目のバグダッド電池においては、既にモデルが作られしかもその装置が電池として使えるという所で、その物体が当時から電池として使われていたという証明になっている。まさにこれはオーパーツと断言していいのではないかと思う。しかし何のために使っていたのか、この最大の疑問が残っている。
2つ目のデンデラライトは、レリーフということで実物ではないのが問題である。
見方は人それぞれでありさらに神話を元にした話を絵で表していることから、絵は空想でありこれがランプなのか蓮なのか。この論争は終わりがなさそうだ。