2017年3月14日火曜日
これこそは
昔は「音楽こそ最高」と思っていた。
浅はかな考えだったと思う。
絵描きにとっての絵や書道家にとっての書、小説家にとっての小説がどんなに輝いているものなのか知りようもない。
美はそれぞれの心の中に現れるものだ。
自分を主張することはあるし、時にぶつかることはあっても、人の心の中までは知り得ないのだ、という謙虚さをいつでも持たなくちゃいけないなと思う。
何がその人の中で起こってるのか、想像はできても実感できない。
逆に、人からなんと言われても自分が美しいと感じたものは美しい。
それは人に認めてもらうものじゃない。
そっと心の中に抱いていればいい。
2016年12月21日水曜日
無題
善とは、悪とは何かと考え始めると分からなくなる。
そこが前提としてあって、善い悪いの判断は自分の感覚に頼るもの。
良いところも悪いところも、自分の中にあるから外にも見つけられるんだ。
だから、「人を裁くな」
って言葉は重い
人を裁くときは自分も裁かれるときなんだ。
正義に酔ってはいけない。そういう場合じゃない。
経験で得たものによってしか行動できないのが人間で、それすらまた移ろっていくんだから。
2016年4月12日火曜日
おはよう
きのうの昼下がりに散歩してたら、近所の川の水面を桜の花びらが流れていくのを見た。
よく見てみると、ずっと上流から途切れることなく流れていく。
きらきら綺麗なんだ。
ああ、そういえば、桜が散り始めるこの時期の川ってこうなるんだよなと思い出して、それからぼんやり考えてた。
僕たちがこれからどこにいくかはわからない。
人生に価値があるとか ないとか
そんなものわかるわけないなって思った。
例えば、もう消えてしまいたいって気持ちになってしまった人に向かって
人生は素晴らしいんだ とか
生きていくってそれだけで価値があるんだよ
なんてことは言えないって思った。
だけど、人生に価値は無いなんて、そんなことも言えるわけはないよ。僕には分からない。
ただ、毎日、毎秒たゆたっているんだ。
だから、色々やってみようよ って僕は言いたい。
色々やってみようよ。
心いっぱいに、できるだけのことを。
2016年3月6日日曜日
休日
確定申告していた。
僕は個人事業主だ。個人事業主ときくと屋台のおやじを思い浮かべる。
ギターかついでツアーにいく姿なんかはまさにだ。
「へい、らっしゃいっ」てなもんだ。
去年もTSUTAYAにお世話になった。
レシートに”glee”が並ぶ。ミュージカル要素の強いアメリカの学園ドラマで、観るととても穏やかな気分になれる。小さい頃、”フルハウス”を観てた頃を思い出した。夢中になってしまう。
この世はミュージカルとは違って、いつでも歌いだすわけにはいかない。特に東京なんか世界一の人口密集地帯だし。
そんな場所で、それでも自分にとってベストな環境を探しながら生活しているんだけど、やっぱり息苦しさは感じてしまう。
どんな人であれタイプの違う苦しみを背負っているものだと思う。そういうものだ。人生とは。
もうなかなかの年齢だし、悲劇的な気分になることは少なくなった。
感情に流されて我を通す前にブレーキも踏めるようにもなった。
だけれど、自分のすべてが覆されるような奇跡を諦めていない。
人生という、実は得体の知れないもので培われた経験や常識の中に没落していきたくない。
どんなに疲れてしまっても、さめた人がいても、いつでも新しい未来を求めたいと思う。
2016年2月3日水曜日
2月3日
人の心や体は、生まれ持った性質と育った環境でできていく。
犯罪者の過去を知ると、家庭で虐待を受けていたり、ひどい環境にいることが多い。
自分がこの人だったら、と思うと、どんなに酷い罪を犯した人でも、心底かわいそうに思う。本当によく思う。
それなのに人の立場を想像できなくなるときがある。それは自分の欲望、狂気が止められなくなる時なんだ。大きな事件にならなくても、些細な言い争いになったり、人に迷惑をかけてしまったりする。
「人の気持ちを考えよう」って言うのは簡単だけど実践するのは難しい。それぞれの境遇とタイミングがある。誰かとシンクロすることってなかなかないし、時間や努力が必要なことも多い。
2015年8月29日土曜日
暗くなるような話はなるべくしたくないものだけど
誰でも死は怖いよね
愛すれば愛するほどその人を失うのも怖くなる
死の恐怖を忘れると、調子にのって自分の存在を誇示したくなるのも、とても人間的で自然なことだと思う
今ある生活を守りたいから、不安をのぞこうとして精神や身体を鍛えたりする
経済を安定させようとするのは個人も国も同じだ
原発を再稼働させるのは、日本の原発を海外に売り込みたいからだという話を聞いた
原発を嫌う気持ちも原発を薦める気持ちも根っこには人間的な恐怖がある
アメリカに追従していくとイスラム原理主義者の怒りをかうから怖いけど、中国共産党や北朝鮮政府は日本との距離を考えても、もっと怖い
多くの人が安部さんの政策に違和感を感じつつも、いたしかたないとも同時に思っているような気がする
人間は平和を求めるのか、破壊を求めるのか
そのどちらも持っているのが人間だから、平和を保つには努力が必要だと思う
そして最後には信じることしかできない
愛を信じること
キリスト教も仏教も、伝えていることには重なる部分がある気がする
それはぼんやりとしていて、はっきりと掴めるものではないけれど
自分の愚かさや醜さを認めた上で、今見えるものをなるべくまっすぐに表現していきたい
その先になにか素敵なものがある、という予感を信じていられる時間が今の自分の幸福だ
小山田壮平さんの言葉が好きです。
何か心に刺さるような、忘れていたことを思い出させてくれるような。